「食こそ最強のコロナ対策」納豆に"あるもの"を入れると免疫力がアップする

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食事で免疫力を上げるにはどうすればいいのか。管理栄養士の森由香子氏は、「納豆には砂糖を加えるといい。血液をサラサラにする納豆キナーゼが増え、免疫細胞が体内に行き届きやすくなる」という——。
※本稿は、森由香子『免疫力は食事が9割』(青春新書)の一部を再編集したものです。
ごはんのたんぱく質をしっかり摂取する方法
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている今、私たちは自身で免疫力低下を防止し、健康を維持していかなければなりません。
私たちは、呼吸をして酸素を使ってエネルギーをつくり、食べ物から栄養を吸収してからだの材料としたり、機能調整を行ったりしています。からだを構成する細胞は日々生まれ変わっているので、毎日、食べ物から必要なすべての栄養素を補給しなければなりません。
近年の研究により、食事からのたんぱく質補給が不足すると免疫細胞の働きが悪くなることや、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが免疫細胞を活性化することなど、食品に含まれる特定の成分が、感染防止にかかわる免疫系と深くかかわっていることが明らかになってきました。食こそ最強の感染症対策といえるでしょう。
さて、日本人の食卓に欠かせない主食といえば、やっぱりごはん。
ごはんには、私たちのエネルギー源となる炭水化物だけではなく、たんぱく質をはじめ、亜鉛、鉄、カルシウムといったミネラル、ビタミンB6、食物繊維なども含まれています。「ごはんは太るから」と敬遠する人が増えていますが、免疫力アップに欠かせないたんぱく質も含まれているので、ぜひ食べていただきたいと思います。
そもそもたんぱく質は、私たちの筋肉や臓器を構成するとても重要な栄養素です。
しかも、免疫系の細胞や酵素の構成材料であり、免疫機能の基盤をつくるために欠かせません。体内のたんぱく質が減ると、風邪などの感染症にかかりやすくなり、さらに不足すると免疫機能に障害が起き、最悪の場合は死に至ることがわかっています。
そこで、せっかくなら、ごはんに含まれているたんぱく質をしっかり摂取したいわけですが、そのためにはちょっとした工夫が必要です。
ごはんを炊くとき、豆乳を加えるのです。
その理由を、順を追って説明しておきましょう。
たんぱく質のはたらきのレベルは「第一制限アミノ酸」にかかっている
たんぱく質は、20種類のアミノ酸で構成されています。そのうち、バリン、ロイシンなど9種類のアミノ酸は、体内でつくることができないため、私たちは食事からとる必要があります。これが、「必須アミノ酸」です。
そして、食品に含まれる必須アミノ酸の含有比率を評価する数値に、「アミノ酸スコア」というものがあります。これは、食材に含まれているたんぱく質の“質”を評価するもので、その食材に、9つの必須アミノ酸がそれぞれどれくらいずつ含まれているかを数値で表しています。
このとき、数値が100以下のものを「制限アミノ酸」といい、中でももっとも量が低いアミノ酸を「第一制限アミノ酸」といいます。
少し難しい話になってしまいましたが、食事でたんぱく質をしっかりとるためには、第一制限アミノ酸のことを意識しておくことが、とても重要です。
なぜなら、たんぱく質のはたらきのレベルは、第一制限アミノ酸によって決まってくるからです。
たとえば、9つの必須アミノ酸のうち8つが100以上あったとしても、1つでも50のものがあれば、そのアミノ酸は50のはたらきしかできないのです。
ごはん(精白米)に関していうと、9つの必須アミノ酸のうち、8つは100を超えているのですが、リジンだけが61で、100を切っています。リジンが足りていないおかげで、普通に炊いた場合、ごはんのたんぱく質は61のレベルまでしかはたらいてくれないのです。
豆乳がごはんの第一制限アミノ酸を補う
そこで登場する頼もしい助っ人が、リジンが豊富な、豆乳です。
豆乳を加えることでごはんに不足している部分を補えば、第一制限アミノ酸の足かせがはずれて、たんぱく質のはたらきがぐんと上がるわけです。
炊き方は、お米2合に対して、水100㎖、成分無調整豆乳を260~270㎖くらいを加えて水加減を調整し、お好みでほんの少し塩を加えて普通に炊くだけです。
水加減と火加減の具合によって、ほんのりおこげができ、うまみもアップするので味の面からもおすすめです。
同じ理由で、リジンを豊富に含んでいる枝豆をお米に加えて炊き上げた枝豆ごはんにするのもよいでしょう。
おつまみに用意した枝豆が余っていれば、炊き上がったごはんに混ぜるだけでもOKです。
いつものごはんにひと工夫することでたんぱく質のはたらきをアップさせて、病気にかかりにくいからだをつくっていきましょう。
納豆は常温で20分おいてから食べる
「からだに良い食品」といって、多くの人が思い浮かべる食材といえば、納豆ではないでしょうか。
確かに納豆には、免疫機能を正常に保つのに欠かせないビタミンB群やビタミンK、強い抗酸化力を持つビタミンE、カルシウム、亜鉛、鉄、銅など、からだに良い成分が豊富に含まれています。免疫力を上げるためにはもちろんのこと、若さを保ち、病気になりにくいからだを保つためにも、毎日でも食べたい食品といえるでしょう。
そんな納豆を食べるときに気を付けたいのが、冷蔵庫から出すタイミングです。
栄養成分に影響があるとはとても思えないかもしれませんが、実は、納豆を食べるときは、常温になっているかどうかが、意外と重要なのです。
納豆には、先に上げたビタミンなどの栄養素のほかにも、納豆キナーゼという特有の酵素が含まれています。納豆キナーゼは納豆菌が納豆を発酵させるときにできるもので、血栓を分解し、血液をサラサラにする成分として知られています。
体中の血流が良くなると、免疫細胞が体内のすみずみにいきわたり、免疫力アップにつながります。もちろん、動脈硬化をはじめ、脳梗塞や心臓血管系の疾患も予防します。
実は、この納豆キナーゼのはたらきがもっとも高まる温度が、40度くらいといわれています。
冷蔵されている間に納豆は5度くらいになり冬眠状態に陥っているので、冷蔵庫から出してすぐだと、酵素がしっかりはたらくことができません。冷蔵庫から出して常温に戻しておくことで、ようやく納豆キナーゼが本来の力を発揮できるわけです。
ちなみに、納豆キナーゼは比較的熱に弱いので、炊き立ての熱々のごはんにのせてしまうと、はたらきも落ちてしまいます。ごはんの粗熱がとれてから納豆をのせるか、納豆はそのまま口に運ぶとよいでしょう。
「納豆に砂糖」で免疫力がアップする
納豆は、商品に付いているタレやからし、もしくはしょうゆを入れ、好みでネギを少々加えて食べるのがもっともポピュラーな食べ方でしょう。
でも、納豆に砂糖を入れて食べる地域があるのをご存じでしょうか。
実は、新潟や北海道など、比較的北の地域では、納豆にしょうゆと砂糖を入れて普通に食べる人がいるのです。
食べたことがない人からすると、ちょっと味の想像がつかないかもしれませんが、実はなかなかおいしいもので、ごはんのおかずとしても違和感なくいただけます。
しかも驚くことに、この食べ方は、免疫力アップの観点からも、おすすめできる食べ方なのです。
砂糖は納豆菌の活動を活発にさせる
実は、納豆に砂糖を加えて混ぜると、納豆キナーゼが増えることがわかっています。理由は、砂糖が納豆菌のエサになるから。
森由香子『免疫力は食事が9割』(青春新書)
砂糖を加えることで納豆菌の活動が活発になり、結果的に納豆キナーゼが増えるのです。
実際の食べ方としては、新潟では、納豆1パックに砂糖を小さじ2~3杯入れるようですが、量は好みで加減してください。続いてしょうゆを少し入れ、箸でよく混ぜます。
砂糖を加えて混ぜると、納豆のネバネバがいっそう増え、独特の匂いも抑えられます。食べてみると、思ったほど甘みが強いわけではありません。
この食べ方が北海道や東北地方など、寒い地域を中心に広まっているのには、理由があります。納豆菌はあまり温度が低いと活動が鈍くなるため、発酵が進みづらい上に、混ぜてもネバネバが出づらくなります。砂糖を加えるとしっかり粘りが出るので、自然と寒い地域でこの食べ方が広まっていったのでしょう。

嫁に嫌われた姑たちの、後悔とボヤキ。「ホントは仲良くしたかった・・・」

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もとは別々の家で育った二人が共に暮らす「結婚」。長い年月をかけて、価値観の違いをすり合わせながら、ひとつの家庭を作っていくことになります。
当事者ふたりが意識を合わせるだけでも大変ことはたくさん。さらに、お互いの実家が絡んでくるのが結婚というもの。その中でも、一番やっかいなのが、永遠のライバルともいえる、嫁と姑、かもしれません。
でも、ちょっと待って。嫁も姑も、最初から相手が大嫌いだった、というケースばかりではないですよね?
今回は、「お嫁さんと仲良くするつもりが、嫌われちゃった・・・ 」というお義母さんたちのトホホなエピソードをご紹介していきます。
親切心でアドバイスをしたつもりが…。
数年前に息子さんが結婚し、近居をしているというAさん。「長男のお嫁さんに、すっかり嫌われた…」と肩を落とします。
「息子に言わせると、『子育てに口を出しすぎ』なんだそうで…
『子どもができた』と報告されたときは、本当に嬉しかったんです。『あいつも実家が遠くて、いろいろ心細いだろうから、色々教えてやってよ』と息子に言われたこともあり、育児に関しては全面的にサポートしてあげようと思っていたんですが…」
Aさんは、お嫁さんの妊娠中に、自分が愛読していた子育ての本を贈りました。また、自分の息子たちには、経済的な事情で「早期教育」を受けさせることができなかったので、孫がおしゃべりをはじめたころには、幼児用の学習用ドリルをプレゼント。
近所でも評判のエリート幼稚園のパンフレットを取り寄せて渡してあげたり、お孫さんを通わせているという友人から話を聞いてきたり…と積極的に動いていたそう。
ただ、一方のお嫁さんは口では「ありがとうございます」と言うものの、いつもなんだか微妙な表情…。そのうち、だんだんと顔を見せる機会が減ってきて、そろそろ幼稚園を決めなくては…というころには、ほとんどAさん宅に顔を見せなくなってしまったそう。
どうしたのかと思い、息子さんに連絡を取ってみたところ、「母さん、悪いんだけど、子どものことであれこれ言うのやめてもらえないかな。あいつ、母さんが子供の教育のことで、あれこれ言ってくれるのが迷惑みたいなんだよね」という話が。
Aさんはこぼします。
「単純に、育児の先輩として教えてあげようという、親切心だったのですが・・・。でも、お嫁さんにしてみれば、強く言い返せない相手からの押し付けだったんですね。
最初の息子の言葉を真に受けすぎず、そっと見守っておけばよかった。今は、孫の教育に関する話題は出さないようにしています。でも、すっかり私に苦手意識が芽生えてしまったみたいで・・・。本当に用事がある時しか、こちらに来てくれなくなりました。
せっかく近所に住んでいるのに、孫にもほとんど会えなくなり、後悔しています」
息子が「義父母孝行」を強制し続けた結果・・・。
もともとホームパーティが大好きだったというBさん。長男のお嫁さんと仲良くなりたいと思い、近所に住む長女一家も誘って、親族そろってのクリスマス会や焼き肉パーティーなどを頻繁に企画していた、といいます。
お嫁さんと一緒に食事の準備をしたり、飲食を共にすることで、早くなじんでもらえればと思ったのだそう。でも、最初のうちは笑顔で過ごしていたお嫁さんでしたが、何年かすると、あまり楽しくなさそうな様子をみせるようになったといいます。
そのうち息子から「ちょっと回数を減らせないかな?」と相談されたBさん。どうしたのかと思って理由を尋ねたところ…。
「どうやら、お嫁さんは、もともと気疲れしやすいタイプの人で、こういう集まりが好きではなかったようなのです。それに、子どもが大きくなってくると、付き合いも行動範囲も広がってきて、こちらが指定した日が、ママ友との約束や、子供の用事などと被ることも増えてきていたらしく…。
息子がフォローのつもりで『親孝行だと思って、我慢しなよ』と、予定を変更させたり、キャンセルをさせていたようなのですが、耐えかねたお嫁さんに、とうとう先日、『もう行かない』宣言されてしまったと…」
Bさん語ります。
「楽しんでもらうつもりが、相手は我慢してつきあってくれてたんですね。私はこういうのを楽しいと思う性質ですが、みんなそうではないんだと気が付きました。フォローしてくれた息子の気持ちはありがたいのですが、それならそうともっと早くに回数を減らすことを提案してくれれば…」
息子を通じて「マナーの注意」をしてみたら・・・。
Cさんは、「息子に間に入ってもらおうとして失敗した」と嘆きます。
Cさんの家には息子さんが2人。自分が今までそうしてきたという経緯もあって、長男が結婚したときには「夫婦に何かをあげたときは、夫婦両方がお礼を言うこと」を徹底させたといいます。
つまり、Cさんが長男にお祝いなどを預けたとしたら、お嫁さんはあとから電話をするなり、実際に顔を見せるなりして、重ねてお礼を言わなくてはいけないというルールです。長男のお嫁さんは、「とてもかしこい人」だったので、一度教えるときちんと守っていたとのこと。
しかし、数年後次男のところに来たお嫁さんは、そのへんの気が全く回らない様子。
次男に何かを預けても、会いにも来なければ電話も来ない。後日顔を合わせたときにすら、お礼の言葉もないのです。たまりかねて、Cさんから電話をし、「昨日、息子から〇〇は受け取ってくれた?」と聞くと、そこではじめて「ああ、受け取りました。ありがとうございます」という具合。
モヤモヤしたCさんは、次男に「お嫁さんに、物をもらったら、ちゃんとお礼の連絡をくれるように伝えてくれない?」とお願いしたのです。しかし、数日後に、次男に話を聞いてみるととんでもないことに…。
「大げんかの末、お嫁さんが子どもを連れて実家に帰ってしまったというのです。どうやら、原因は私の『お願い』。どうやら次男が『母さんにこんなことを注意された。俺に恥をかかせる気か!』とお嫁さんをきつく叱ったみたいで…」とため息をつくCさん。
「そんな風に言われたら、誰だっていい気分はしませんよ。お嫁さんにはすっかり嫌われちゃったでしょうね…。次男には、やんわりと注意するということを、教えておけばよかったです」
さいごに
永遠に解決しないともいわれる嫁姑問題。ただ、それをややこしくするのは、間に入る「息子」であるケースも、結構あるのではないでしょうか。
結婚した息子は、もう「他人の夫」であると考えるべきかな、と筆者は思います。まっとうな男性であれば、母より妻を大切にするでしょう。
「つかず離れず」
お互いに心地よい関係を保っていくために一番たいせつなのは、やはり「適切な距離感」なのかもしれません。

生死をさまよいながら体験した奇妙な話/コロナ

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 昨年8月に新型コロナに感染し重症化した槌田直己さん(57=仮名)。同居していた90代の父親も同時にコロナで失ってしまったが、今回は集中治療室(ICU)で経験した不思議な体験について語ってもらう。あわせてコロナ後遺症で歩行困難となった現在の槌田さんの動画インタビューもご覧いただきたい。
(編集・構成=岩瀬耕太郎/日刊ゲンダイ

 ◇  ◇  ◇  

 昨年8月6日、父のために呼んだ救急車で自分が新型コロナ感染で運ばれてしまった私です。当時は十分感染防止に気を配っていたつもりなのですが、冷静に考えてみると感染してもしょうがない甘い点も多かったですね。もう二度と感染しないよう、感染予防に気を配ると共にワクチンはしっかり接種しようと思います。

 私は入院直前まで体温を測っていたので書いてみます。多くの皆さんも感染してないか確認するために体調管理をされているかと思いますので、私の体温推移を参考にされて下さい。

 入院5日前の8月1日までは朝夕とも平熱である36度くらいで安定しています。変わったのは8月2日からです。2日の朝は早くから出かけなければいけないので5時には起きていました。朝5時の体温が36.7度です。5時過ぎに出かけてお昼くらいに帰ってきましたが、だるくて帰宅後寝てました。その日は私に代わって兄弟が親の面倒を見るために来ていてくれたので私は寝ていられたのです。夕方17:20に熱は36.9度となり、21:10には38.2度となりました。この時が熱のピークです。正直自分では入院前の体調は覚えていませんでした。退院後、兄弟からも入院直前は体調悪そうだったよねと言われて、当時の記録を確認して自分も体調が悪かったのかと再認識した次第です。

 翌3日は朝7時に36.9度、夕方17:40が37.5度、21:20に37.8度。4日は朝7時に36.9度、18:30に37.5度、夜中の24:00に38.0度。5日朝7時に37.5度、18:30に35.6度、21:30に36.9度です。その翌日6日には救急車で運ばれています。

味覚障害はなし

 こうしてみると安定して熱が高かったわけではありませんが、4日連続で37.5度を超えていたのですね。味や臭いの障害はなかったですし、何よりもその当時は父が7月30日から体調を崩しており、父の体調の方が気になって、自分の体調の悪化には気をかけていませんでした。

 私が救急車で運ばれた後は2カ月くらい、何が現実で、何が幻だったのか、わからなくなってます。治療の過程でモルヒネ塩酸塩といった幻覚作用を伴う薬剤を使ったので、少なくとも9月30日(この日に家族の面会があった)までは幻覚がありました。

 では幻覚ってどんな状態だったのでしょう。2か月も幻覚が続いていたので、いっぱい事例があるのですが、心に残っている幻覚と思われる症状をいくつかお伝えします。

寝ても覚めても続く連続ドラマのような感覚

 不思議なことに幻覚は連続ドラマのように眠りから覚めても寝る前の設定が続き、自らが連続ドラマに出演しているような感じです。しかも記憶が鮮明に残っているのです。だからある時期まで自分が覚えている記憶が現実に起きた事と異なるとは気づきませんでした。

 幻覚は入院した最初の治療を始める段階から起きています。そのあたりから書いてみます。私は自らが病院に担ぎ込まれたのではなく、父の付き添いで病院に来ており、サロンのようなゆったりとした場所でソファに座って待っています。それから治療方針が決まって治療室に送り出されます。父が送り出されるはずなのになぜか私が病人として送り出されてしまいます。その後私は自分が新型コロナに感染したことを教えられ治療に入ります。

 治療の説明は教授が教えて下さるのですが、ここで病院関係者から特別な治療をするので相応の寄付をお願いしたいと確認をとられます。命の対価ですから結構な額を求められます。兄弟も了承しているからと言われ、多額の寄付に了承して治療に入ります。

 本格的な治療に入る前にベッドに寝て待っています。待っている病室は隔離された病室なのですが、テレビでよく見るたくさんの医師や看護師に囲まれた集中治療室ではなく、コンテナのように一人ずつ物理的に隔離された個室の中にいて接してくる看護師さんも原則一人です。それも時々状況を見に来るだけで通常は病室に一人で取り残された状態で誰も忙しくありません。

 そして本格的治療に入るのですが、これがビックリです。まず病室であるはずの隔離コンテナが東京の渋谷駅前に設置されています。JRと銀座線の交わる所の下あたりの道路横です。看護師さんは昔流行ったガングロギャルのようなメイクをして歌って踊りながら治療の準備をしています。準備ができたら教授の登場。教授は「今日は人類にとっての新しい日なる。君はその礎だ!」といって治療開始のスイッチを押し、病室であるコンテナの扉が閉まっていきます。私は「やめてくれ~治療は中止だ」と叫びつつ暴れます。

 こんな幻覚を1回だけでなく、何日にもわたって連続ドラマのように見続けていたのです。自分が経験したことが幻覚だと気づいたのは、入院してから何カ月も経った後です。それまでは自分が体験したと思っていることは鮮明に覚えていますから、当然事実だと思ってました。なぜ幻覚だと気づいたかというと、どうも人と話していると状況が異なると気づいてきたからです。自分の記憶が幻覚なんだとハッキリと気づいたのは9月30日の家族との面会の記憶が事実と全く異なるとわかったからでした。
槌田直己さん(撮影)石井俊平/日刊ゲンダイ
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■救急搬送の約2カ月後にICUで家族と面会

 家族との最初の面会は実際のところ集中治療室(ICU)で行われました。ICUにいながらベッドの上でリハビリを行っているところに家族が来たのです。ベッドから立ち上がろうとして立ち上がれず、理学療法士に倒れかかってしまいました。ところが私の記憶では家族と会ったのは病室ではなく、フィットネスクラブのような場所にベッドを運び、そこに病室から家族が案内されてきたという設定でした。立ち上がれずに理学療法士に倒れかかったのは同じです。最初のうちは自分に残っている記憶の中に幻覚が混じっているなんて、考えもしなかったのです。

■ベッドで寝たままの排便に苦しむ

 幻覚を見ていることに気づかないうちは幻覚の内容が事実であるとの前提で看護師さんと話をします。エクモによる治療の山を超えたあたりだと思います。当時は点滴と流動食を直接胃に流し込むやり方での栄養の摂取だったのですが、なかなか便が出ませんでした。ベッドで寝たままの状態で排便するのは結構大変なのです。出せと言われても出ません。この時の幻覚で、ある看護師さんから便が出たら個人的に自分が持ち帰りたいと言われました。高く売れるんだそうです。排便といえども医療廃棄物です。しかもコロナ患者の便ですからウィルスが残っているかもしれません。私は持ちかけてきた看護師さんに「便を持ち帰るとやばいよ、職場も首になるだろうし、下手すると逮捕だよ」と一生懸命説得しました。説得といっても当時は人工呼吸器が口から肺の中まで入っていて話せません。だからその看護師さんに筆談で「便を持ち帰るな」と説得したのです。訳のわからない文章を見せられて彼女は何を思って対応していたのでしょう。普通に接してくれていたように記憶しているのですが、複雑な気持ちだったのでしょうね。

 こんな事もありました。その頃は自分が目覚めた時どこかにトリップしていることが多かったのです。自分では目が覚めたら毎回異なる場所に居ることは気づいています。トリップ先は四国の高校の購買部だったり、千葉のゴルフ場だったり、東京都内のテレビ局だったり。四国の高校の購買部にいた時の話です。その高校では生徒が工芸品を作って展示販売しているのですが、私はその作品を見て自分でも作れそうだといじくり回して壊してしまいます。そうすると看護師さんから怒られてしまい、私が弁償しますと伝えると「槌田さん、あなたは今病院にいるの。病気で治療しているの。わかる?」と指摘されました。私はよ~く考えて周りを見回すと私は購買部の横のベッドにいます。お金を持ってなくて弁償できないから、看護師さんに「警察に突き出してくれ」と答えるのですが、看護師さんが困った顔をして「麻薬の成分にもなる薬を使っているから……」と答えたのを覚えています。その時始めて私は自分が入院しているのだと理解し、その後の幻覚も自分が入院していることを前提とした幻覚に変わっていくのでした。自分が病気で入院していると気づかせてくれた看護師さんにはとても感謝しています。

■あの世に向かって歩いていく夢

 また不思議な経験をしました。私はいつものようにベッドに横になっているのですが、気がつくと周りにもベッドがあって、そこは病院の霊安室みたいな感じです。寝ていた人が一人、また一人と起き上がって同じ方向に歩き始めるのです。私も皆と一緒に行かなきゃ行けないかなと思ったのですが、ちょっと待って、と考えたら自分が寝ているのはいつものベッドで、自分が立ち上がれない状態であることに気づいて皆について行くことを止めました。入院した最初の頃にも、既に亡くなった祖母や叔父叔母と、祖父や親戚と思われる知らない老人が皆で墓みたいな方に歩いて行くのに私がついて行かない幻覚も見ました。冷静になった後に気づいたのは、皆あの世に向かって歩いていたのかな、ということです。ついて行ってたら私はあの世に行ってしまったと思います。退院後兄弟から聞いた話では、医師の説明によると私の病状はかなり悪く、母、父に続いて3人目の葬儀を行うのかと真っ暗になっていたということでしたから。

 先に書いた渋谷の駅前のコンテナ内での治療の時もそうだったの思うのですが、幻覚を見ていると、その状況次第ではきっと暴れていたと思います。私はよく手足をベッドに縛り付けられた記憶があります。

 ICUに居た期間は様々な幻覚を見ました。訳のわからない文句を言っては抵抗し看護士さんを困らせ、治療に支障が出たので手足をベッドに縛り付けられたのでしょう。看護師さんは皆さんとても優しい方です。相当な理由がない限り、患者を縛り付けることはしません。私の場合、自分で点滴の針を抜いたことは覚えてますし、人工呼吸器をはずそうとしたこともあったようで、そういった事から仕方なく手足を縛られるようになったのだと思います。

 昨年8月6日に緊急入院して、PCR検査が陰性になったのはいつだかわかりませんが、陰性になった後もしばらくICUにいて、その後一般病棟に移り、リハビリ病棟への転院を経て退院となりました。

 私は新型コロナのために半年余り入院したのですが、コロナウィルスのPCR検査が陰性になるための治療というのは1カ月半くらいだと思います。あとの4カ月以上は正常な社会生活に戻すためのリハビリでした。リハビリって長くかかるのですね。

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要因トップ3は「ストレス」「会話量の低下」「運動不足」
 マスクの着用が当たり前のコロナ禍で、唾液力が50%以上悪化している一方、唾液の量と質が高ければ「ウイルスや細菌などの感染対策になる」と、ほとんどの歯科医師が考えていることが調査で明らかになった。マスク時代に唾液力を上げるには、どうすればいいのだろうか。

 ◇  ◇  ◇

 この調査は、ゼネラルリサーチ社が「マスク時代における唾液力」をテーマに、全国の歯科医師1065人を対象に実施したもの。昨今の診察の中で、歯科医師が感じる患者の「口内環境や唾液の量と質」についての項目では、8割以上の歯科医が「口内環境が悪化している」と回答。9割以上の歯科医が「患者さんの唾液の量と質が下がっている」と答えている。

 また、「コロナ禍前と比べて口内環境や唾液の量と質が低下した患者さんは何%くらい増えていると思いますか」という質問に、半数近くの歯科医が「50〜70%」と回答。

 唾液の量と質が低下する要因については、「ストレス」「会話量の低下」「運動不足」がトップ3を占めている。

日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授
ほとんどの歯科医が「唾液の量と質が高ければ感染対策になる」と
「コロナ禍の長期にわたる自粛生活で、腹の底から笑顔で笑いたい、叫びたいという欲求が抑制されるのは大きなストレス。とくに子供や若者にとっては、これ以上のストレスはありません。それだけで交感神経が優位になって口の中がネバネバになってしまいます」と話すのは、「長生きは『唾液』で決まる!」(講談社刊)の著者でもある日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授。

■唾液は全身状態のバロメータ

 マスクを着用しなければならない環境も、緊張状態をつくってしまうと言う。

「表情が見えない中で社会生活をするのはストレスが高まりますからね。唾液は全身状態のバロメーター。結局、唾液の分泌量が少なくなると免疫力の低下にもつながってしまいます」

 調査でも9割以上の歯科医が、「唾液力が高いと感染対策になる」と考えているのだ。その理由として、「唾液には菌を殺す効果がある」「ウイルスの侵入を阻止する働きがある」「口腔内が常に洗浄される状況になる」などの意見が寄せられている。

「唾液は、悪いものをそのまま通さないで攻撃してくれるバリアーの役目を果たしています。唾液には免疫グロブリンをはじめ、ウイルスを撃退してくれる成分も含まれているのです」(植田教授)

唾液には7つの機能が
 植田教授によれば、唾液には次の7つの機能があると言う。

①口に入った食べ物を飲み込みやすくする「円滑作用」
②味物質を溶かし、味覚を促す「溶解作用」
③口の中を掃除する「洗浄作用」
酵素の力で消化を助ける「消化作用」
⑤虫歯や感染を防ぐ「保護作用」
⑥細菌の繁殖を抑える「緩衝作用」
⑦病原微生物に抵抗する「抗菌作用」

「日大医学部の救急病院からの依頼で、救急治療室に運ばれてきた患者さんを診断することがよくあります。救急搬送で点滴を受けている患者さんは摂食機能障害の状態。嚥下のリハビリは可能かどうか救急医療の医師から訊かれるわけです。そのときに、意識がない状態の患者さんでも口の中が唾液で潤っていれば、『この患者さんは予後がいいですよ』と自信を持って言えます。逆に、唾液が出ていなくて、粘膜がオブラート状に張り付いた状態の患者さんは死期が近い。これは9割以上の確率で当たりますね」

 つまり、唾液の状態で、長生きできるかどうかが決まると言うのである。

唾液力を高めるために心がけたいこと
 では、唾液力を高めるにはどうすればよいのか。

 調査で歯科医たちが挙げたトップ3は、「こまめな水分補給」「ヨーグルトなどの発酵食品を食べる」「唾液腺マッサージ」だった。つまり、脱水状態にならないように気をつけて、唾液の分泌を促すヨーグルトなどの発酵食品を食べるようにすれば唾液力がアップするというわけだ。

「発酵食品は腸を活発にし代謝を促します。それが好循環につながることが考えられます。また、唾液の分泌は自律神経が大きく影響します。1日の中で、いかに自分をさらけ出せるような解放した時間、ワクワクするような時間を確保できるかがサラサラ唾液の分泌を活発にする大事なポイントです」

 唾液の状態は、意識すれば自分で判断できる。自分が主治医になったつもりでセルフケアすることが大事なのである。
日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授

年金はジワジワ下がる!“抑制ルール”続々登場

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4月から年金額が0.1%下がる。微減だからと軽くみてはいけない。改定ルールの変更で、これまでなら下がらなかったものが下がるからだ。支給抑制の動きは年々強まるばかりで、今後はそれに新型コロナウイルスの影響が加わる。年金が「下がる」時代がやってくる――。
*  *  *
「何だ、私たちは仕事が減ってどんどん収入が下がっているのに、年金は少ししか下がらないのか……」
 新型コロナによる経済の落ち込みで現実に給料が減った現役なら、こんな“恨み節”を漏らすかもしれない。
 確かに、足元の賃金動向を示す毎月勤労統計を見ると、前年よりも給料は下がり続けている。それに比べて年金は無関係のようにも思えるが、やはり世の中そんなに甘いものではない。ニッセイ基礎研究所の中嶋邦夫上席研究員が言う。
「年金も確実にコロナの影響を受けます。ただし2022年度から。そこから3年間、ジワジワと影響を受けることになります」
年金が遅れて影響を受けるのは、これもまた年金額が決まるルールによるという。「それ見ろ、やはり高齢者は……」と現役は言うかもしれないが、年金額が決まる周辺を探っていくと、高齢者に衝撃的な見通しが浮かび上がる。年金額はこれからどんどん目減りし、“実質価値”が下がり続ける可能性が高いのだ。
 いったい、どのような仕組みで目減りしていくのか。また、コロナ禍の影響はどの程度なのか。
 年金額は、物価や賃金の変化に合わせて毎年改定される。経済状況に応じて年金額の実質価値を維持しようとするもので、公的年金ならではの仕組みだ。
 まずは今回の引き下げが、どのような理屈で行われるのかを見ていこう。改定に使われた「物価」「賃金」の二つの数字は次のとおりである。
物価上昇率0.0%(前年<20年>の消費者物価指数
・賃金上昇率マイナス0.1%(定義は複雑なので後述)
 賃金の伸びが物価の伸びより小さい場合は、賃金上昇率に合わせて年金額を改定する。だから「マイナス0.1%」になるのだが、実はこれが今回から始まった新ルールなのだ。これまでは、物価が0%以上のプラス、賃金がマイナスの場合は年金額は「据え置き」だった。
「16年の法改正で決まったルール変更です。このとき、野党は『年金カット法案』と言って政府を攻めました」(中嶋上席研究員)
 物価がプラスなら変更前でも年金は「目減り」する。だが、新ルールのほうがその度合いが大きい。受給者に、より厳しい改正だ。
 支給抑制が必要なのは、このまま進むと、将来世代の年金が十分確保できない恐れがあるからだ。
「年金財政の収入は保険料で、その保険料を左右するのは現役の賃金上昇率です。一方、年金財政の支出を左右するのは年金額の改定率。それが賃金上昇率より高くなると、年金財政が悪化してしまいます」(同)
 実際、高齢化で年金財政は悪化し続けてきた。支給抑制が一向に進まなかったからだ。ここ20年余りの公的年金を振り返ると、支給抑制をめざす動きが次々に打ち砕かれてきた「歴史」だったことがわかる。
 00年度から3年間、年金額が据え置かれたことがあった。金融危機などで経済が長期停滞し、物価が下がり続けるデフレ現象が顕在化した時代だ。本来ならば、物価下落に伴って年金額も下げなければならなかったのに、政府は受給者の反発を恐れてできなかった。
 並行するように、00年と04年に年金額を決めるルールが整備されていく。物価と賃金の状況で自動的に改定額が決まる仕組みができあがっていった。
 まず、年金をもらい始めるとき(「新規裁定」と言う)と、もらい始めた後(「既裁定」)で年金額を決める基準を分けた。新規裁定は賃金を基準にし、既裁定は物価を基準に決めるのだ。このころまでは賃金の伸びが物価の伸びを上回ることが多く、賃金ほどには年金額が伸びないようにしておけば、年金財政は改善するとみられていた。
ところが皮肉なことにルール決定以降、伸び率で賃金は物価を追い越せなくなった。05年度からは、ほとんどの年で賃金は物価を下回った。
 実は、今回引き下げとなるルール改正を招いた引き金は、賃金がマイナスで物価がその水準までは下がらない場合の「特例」にあった。これまでは年金額をルールどおりには決めないものの、賃金が下がるほどまでは下げないとしていた。
「年金財政の悪化を大目に見たということで、高齢者に配慮した特例だったと言えるでしょう。でも、たまにしか起こらないと思っていたことが常態化してしまったのですから、たまったものではありません。もう『おまけ』は許さないということで、改正がなされました」(同)
 ここまで述べた、経済状況(賃金、物価)の変化に応じた改定ルール(以下、「本来の改定」)に加えて、年金にはもう一つ、支給抑制の仕組みがある。年金財政の健全化のために04年度に始まった「マクロ経済スライド」だ。
 現役世代(被保険者数)が減る度合いと長寿化が進行する度合いから抑制率(「スライド調整率」と言う)を決め、年金額を抑えていく。本来の改定がなされた後、さらにそこから差し引く決まりだ。
 ただし、こちらにも特例がある。抑制率を差し引いて年金額の伸びがマイナスになる場合は、改定はゼロまでにとどめる。また、本来の改定がマイナスの場合は、適用そのものがなくなる。これもまた高齢者への配慮だ。
 しかし、マクロ経済スライドもデフレ経済に翻弄された。多くの年で本来の改定がプラスにならないことなどで、これまでに発動されたのはわずか3回にとどまる。
「さすがに、このままでは……」ということで、18年からルールが変わった。特例について、適用されなかった分の抑制率は翌年度以降に繰り越し(キャリーオーバー)されることになった。ちなみに、21年度の抑制率はマイナス0.1%だったが、本来の改定がマイナスになったため適用が見送られ、キャリーオーバーされる。
 あれこれ策を打つものの、経済状況と高齢者への配慮で作った特例に阻まれ、支給抑制が進まなかったことがおわかりいただけただろうか。だからこそ、新ルールで年金額が下がる今回の改定は意義深いとみられている。
 みずほ総研の堀江奈保子主席研究員が、
「0.1%とはいえ引き下げることができたのは、長期的な年金財政の安定につながります。年金の持続可能性や将来世代のことを考えても、ここは受給者には我慢していただくしかありません」
 と評価をすれば、先のニッセイ基礎研の中嶋上席研究員も、
「現役の賃金が下がっているのですから、高齢者の方にもぜひ痛みを分かち合ってほしい」
 抑制自体は進まなかったものの、抑制の「仕組み」は着々と整いつつある。では、具体的な年金額はどう動きそうか。
 冒頭で触れたように、コロナ禍の影響が出るのは22年度から。後ずれになるのは、本来の改定に使う賃金変動率は2~4年度前の平均をもとにするためだ。経済が悪化した20年度の賃金変動は22年度改定に出る。
「そして使われ始めると、3年間使われます。20年度の数字は、22~24年度の年金額に影響を及ぼします。ジワジワと3分の1ずつ効いてくるのです」(中嶋上席研究員)
 こうした仕組み自体、高齢者の生活を急変させないための工夫と見られるが、それはともかく、肝心の引き下げ幅はどうなりそうか。
中嶋上席研究員の試算では、毎月勤労統計の20年4~11月の平均は「マイナス2%」。これを今年3月までの20年度全体の賃金変動だと仮定すると、22年度は「物価変動率マイナス0.1%、賃金変動率マイナス0.8%」となった。年金額は「マイナス0.8%」の引き下げになる。国のモデル世帯(夫婦2人)の21年度の年金額は「22万496円」だから、「1763円」下がってしまう。
 しかし、20年度のこうした数字でさえ、2回目の緊急事態宣言で経済活動が停滞して賃金の下振れが進むかもしれず、どうなるかはまだわからない。さらに心配なのは21年度の動向だ。第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは、低迷が続きそうだと言う。
春闘で賃上げとはならないでしょうし、今年夏のボーナスも冬に続けて良くないとみています。20年度ほどではないにしても、21年度もマイナスになる可能性があります。賃金は景気に遅れて動く『遅行指標』なので、新型コロナの不安が解消して景気が上向いても、すぐには上がりません。22年度にようやく回復していくとみるのが自然ではないでしょうか」
 だとすると、年金額は「ジワジワ」に加えて「ダラダラ」と長く影響を受けることになる。使われる賃金変動率が2~4年度前の平均であることを思い出してほしい。21年度の数字は「23~25年度」で使われる、22年度のそれは「24~26年度」だ。
 今回の改定でわかるとおり、現役の賃金がマイナスなら、たとえ物価が上がっても年金額は下がる。コロナ禍のマイナス影響が長引くほど、年金額は名目で下がり続ける可能性がある。
 中長期的にはどうか。
 仮にマイナス改定が続くと、マクロ経済スライドは発動されず、その年の抑制率は繰り越しとなる。繰り越し分がたまるほど、年金財政の悪化が進むが、専門家の“眼”は、すでにマクロ経済スライドのさらなる適用強化に向いている。
「(抑制率を引くと)マイナスになる場合も実施する、いわゆる『フル適用』にするべきです。賃金や物価がプラスでどんどん上がっていくとは考えにくく、現状でマイナス改定を避けていると、将来世代の支給水準をさらに引き下げることになってしまいます」(先の堀江主席研究員)
 中嶋上席研究員は、キャリーオーバー制の危うさに警鐘を鳴らす。
「例えば、消費税が3%上がるようなことがあるとしましょう。当然、物価も上がります。そのとき、繰り越し分が積み上がっているとドンと一気に適用され、物価が3%程度上がっているのに、年金額は据え置きなどということもあり得ます」
 それこそ高齢者の生活への直撃だ。そうならないためにも、毎年、少しずつ目減りするほうが影響が和らぐという。
 短期的には現役の賃金低下の影響で下がり、長期的にはマクロ経済スライドの仕組みで目減りしていく。そんな年金の姿が見てとれるが、「朗報」があることも付け加えておこう。60歳以降の再雇用など高齢者の雇用が進んでいることなどで、年金の被保険者数は減るどころか増えているのだ。こちらはマクロ経済スライドの抑制率を小さくしてくれる要因になる。
 高年齢者雇用安定法の改正で60代後半の雇用も整備が進むとみられるから、この傾向はしばらく続くかもしれない。「長く働く」ことが、高齢者個人の生活のみならず全体の年金額を守ることにもつながりそうなのだ。(本誌・首藤由之)

K-POPも韓流スターも整形は当たり前?カミングアウト続々&コロナ禍で増える整形美人「シミは鼻糞つけてるのと同じ」

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

19~29歳の韓国人女性の31%が整形をしている――。

 韓国でこんな調査結果が発表されたのが、2015年。1994年調査の5%から、20年で6倍以上の増加だ。さらに同年代のうち整形をしていない女性の44%が、手術を検討したことがあるという。全年代の女性では14%、男性も同じく1%が整形をしたと答えた。

 整形に対する心理的ハードルが低い韓国では、トーク番組などで整形した事実をあっけらかんと告白する芸能人が少なくない。昔はタブーとされていたが、そんな風潮が変わったのは2000年代に入ってからだ。その転換点をつくったのが、女優キム・ナムジュ。彼女は01年に「罪でもないのになんで隠すんですか」と堂々と肯定して好評を呼び、整形を認める流れに先鞭をつけた。

「パスポートの写真と顔が違うので、空港の入国審査で止められた」という体験談でスタジオ中を笑わせたのは、女優のホン・スア。14年からしばらく中国で活動していた彼女は、17年に出演した韓国のトーク番組で整形を告白。中国でのキャスティングに限界を感じていた際、現地の関係者から勧められて手術を決意したという。

「高校1年の時に鼻を手術した」と告白したのは、女性グループMOMOLANDのジュイ。彼女も17年にトーク番組で、「オーディションでは整形したことをだまっていた」「デビュー前のほうがかわいかったと言われることもある」などの整形話を披露した。後に所属事務所から鼻の整形を勧められ、すでに手術していることを打ち明けたそうだ。

 なかには整形のビフォー&アフターをプロモーションに利用した女性グループもいる。12年デビューのSIXBOMBがそうだ。彼女たちは「1億ウオン(約900万円)かけて整形する」と宣言し、まず17年2月に「かわいくなるところです Before」と題したシングル曲とMVを発表。そして翌月、続編「かわいくなるところです After」で整形後の姿を披露した。実際に手術をしたのは、前年の12月だったという。


 ちなみに1億ウオンはメンバー4人分の金額だ。だがMVが低予算だったせいもあってか、さほどビフォー&アフターの変身ぶりを印象づけられないままフェードアウト。さすがにやりすぎとの非難も寄せられていたという。

男性では元ZE:Aのグァンヒのほか、SUPER JUNIORのキュヒョンなどが整形を認めているアイドルとして有名。オープンな姿勢がかえって好感をもたらす風潮は、日本も参考にしていいのかも知れない。 

高月靖(たかつき・やすし) 1965年、神戸市生まれ。ノンフィクションライター。韓国事情や性事情など各種社会事象を扱う。


コロナ禍で増える整形美人「シミは鼻糞つけてるのと同じ」


数年前、韓国人女性から顔のシミを指摘され「シミをつけて歩くのは、鼻クソをつけて歩くのと同じだ」と言われたことがある。ショックを受けた私は一念発起して皮膚科に通い、シミを除去した。それぐらい韓国人は美意識が高い。

 韓国・ソウルの高級住宅街・江南(カンナム)は美容整形の街でもある。多くの美容整形病院が立ち並ぶエリアは“整形通り”と呼ばれ、外国人観光客も“整形ツアー”で訪れていた。まだ中国との関係が良好だった頃は、日本人より中国人の整形ツアー客のほうがはるかに多かった。

 私がよく利用していたビジネスホテルも中国からの整形ツアー客を受け入れていた。ホテルのフロントにはパジャマ姿で顔に包帯を巻いた中国人たちがウヨウヨいて、まるで病院のロビーだった。中には大掛かりな手術をしたのか、包帯から血がにじみ出ている人もいて、その異様な光景は今でも忘れられない。

中国との関係が悪化し、新型コロナウイルスまで感染拡大したことで、韓国の美容整形業界は大打撃を受けるかに思えた。実際、外国人は渡航できず、韓国メディアによれば旅行代理店は前年と比べ8割近く売り上げを落としているという。

 だが、意外にも美容整形業界だけは好調で売り上げが10%増。外国人の客が減る一方で韓国人の客が大幅に増えたためだ。その理由はやはりコロナだった。

 韓国では整形手術後と分かる女性が顔に包帯を巻いて出歩いているのをよく目にする。恥ずかしそうなそぶりはない。美意識と財力を持っていることでステータスの証しと考える人までいるそうだ。その一方で、人に知られずこっそりと手術したい女性も少なくない。そんな人たちが、いま、手術をしているという。マスク着用や在宅勤務が増えたコロナ禍においては、鼻や顎の美容整形を受けても隠し通せるからだ。

韓国でもコロナ太りが急増している。それで体形を気にする女性たちが増え、スリムになるために脂肪吸引等の手術を受けているという。在宅勤務が多ければ術後の回復時間を自宅で過ごすことができるのも大きい。

 最近は「外見至上主義を助長する」といった批判が強まり、地下鉄構内にあった美容整形の「ビフォー・アフター」広告が数年前に禁止された。来年までにはすべての広告宣伝ができなくなりそうだ。ところが広告は減っても、整形手術の施術件数は減らない。社会の風潮に逆行し、むしろ増えているのだ。韓国人の顔や体形にまで影響を及ぼしているのだから、恐るべし新型コロナウイルス

児玉愛子韓国コラムニスト