izumiwakuhito’s blog

あなたでしたらどう思いますか?

樋口恵子が70代で経験した、和式トイレでの死闘「立てなくなりましたァ!」

下記は婦人公論jpオンラインからの借用(コピー)です

昨日できたことが、今日できなくなるのが高齢者。『老~い、どん!』『老いの福袋』などの著書で、高齢者のリアルをユーモアをもって綴る樋口恵子さんは、何をするにもヨタヨタヘロヘロ=「ヨタヘロ期」まっただ中。「老いの冒険」に飛び込むファーストペンギンとして、皆の教訓になるべく(?)、自身の死闘を綴ります。
「老いの冒険」に飛び込むファーストペンギン
いま日本は、ぶっちぎりの世界1位です。
高齢化オリンピックがあったとしたら、堂々金メダル!
これは、全人口に対する65歳以上の割合「高齢化率」のこと。日本は28.7%(2020年9月・総務省統計局の調査)。2位イタリアの23.3%とは大きく水をあけています。高齢化は先進国すべてで起きている現象です。それだけに日本がどう豊かな高齢社会を築いていくか、世界中が注目しています。
かくいう私は現在88歳。ここまで生きて、ようやく平均寿命に達したのですから、少々驚きます(2019年の平均寿命=女性87.45歳、男性81.41歳)。というのも、私を含め、いま80代の人が生まれた1930年代と現在を比べると、平均寿命はなんと7割以上も延びているのです(1935年の平均寿命=女性49.63歳、男性46.92歳)。20歳からを大人の人生と仮定すれば、人生はゆうに「倍増」したことになります。
そこで課題になるのが、人生後半、とりわけ高齢期をどう過ごすか、です。歳をとれば体のあちこちに不具合が起きますし、自立した生活が困難になる人もいます。老後の資金や、どこで暮らすかなど、先々の生活に不安を抱いている方も多いでしょう。
2025年には国民の5人に1人が75歳以上となり、国民の3割が65歳以上、どこを見てもおじいさんおばあさんだらけになります。本当に待ったなしの事実に驚きますが、高齢者世代がマジョリティになる世の中を怖れてばかりはいられません。
私たち80代は、言ってみれば全人類の先陣を切って、しかもけっこうな大人数で、「超・長寿社会」という未知の大海へとすでに一歩を踏み出しています。天敵がいるかもしれない海に獲物を求めて真っ先に飛び込むペンギンのことを、その勇気に敬意を表してファーストペンギンと呼ぶそうですが――気がついたら私たち世代は、「老いの冒険」に飛び込むファーストペンギンのような立場になったわけです。
トイレで死闘――「老いるショック」の教訓
あれは70代半ば頃だったでしょうか。いつものようにあわただしく講演に出かけた際、京都駅0番ホーム近くのトイレに入りました。勝手知ったる京都駅。そこにトイレがあるのは熟知しています(当時のことです)。
入ったトイレは和式でしたが、当時の私は、トイレが何式だろうが気にしていませんでした。用を足して、水を流して一件落着。スッキリした気分で立ち上がろうとしたら――なんと、た、立てない! 立ち上がれないのです!
一瞬、そんなバカなと思いましたよ。でも次の瞬間、冷や汗がたら~り。スッキリ気分はどこかに行ってしまいました。壁には手すりもないし、じめじめした床に素手をつく勇気はありません。膝の角度を変えたらなんとかなるかと思っても、狭くて身動きできず、気持ちは焦るばかり。パニックになりかけて、呼吸も浅くなります。
で、どうしたかというと――。じめっとした床にトイレットペーパーを敷いて、床に両手をついて、なんとかガバッと立ち上がりました。時間にして、ゆうに10分はかかったでしょうか。思い出すのも悲しい「死闘」でした。トイレットペーパーのムダづかいをして、なんとも申し訳ありません!
老いとは、こんなふうに人に不意うちを食らわせるものなのかと、おおいにショックを受けました。昨日できたことが、ある日突然できなくなる。それが、「老いる」ということなのですね。まさに「老いるショック」。
そうやって少しずつ、できないことが増えていく。老いの現実を実感したという意味では、思い出したくはありませんが、私にとってその日は「トイレ記念日」でした。
「この足がダメね」とわたしが知ったから 7月6日はトイレ記念日
――なんて、有名な短歌のパロディの一つも口をついて出てきそうです。
「ドアを開けてください。立てなくなりましたァ!」
あぁ、それなのに5年ほど前、またしても同じ轍を踏むことになるとは!
お悔み事があって娘と一緒に地方へ出かけ、帰りにトイレを拝借しようかと思ったのですが、見るからに典型的な日本建築。もしかして和式かもしれないと思い、我慢して近くのスーパーマーケットに行くことにしたのです。思えばこれが痛恨の判断ミスでした。
二つあったトイレは、なんとどちらも和式。でも自然の呼び声が差し迫っていたので、とるものもとりあえず用を足しました。そのあと、やっぱり立てない!
足は痛くなるし、個室の壁面はツルツル真っ平らで、掴む場所はどこにもありません。そのとき、コツコツと生意気そうなハイヒールの音が近づいてきました。長いので心配して見に来た娘なのか。
「ヒグチさ~ん! ヒグチさんだったら、このドアを開けてください。立てなくなりましたァ!」と大声をあげました。ややあって鍵を開けてあったドアが開き、仁王立ちしている娘の姿が。しょっちゅうバトルを繰り広げている親子ですが、このときばかりは娘の《仏頂面》が《仏様》のご尊顔に見えました。
私は日頃から、「高齢者よ、町へ出よう」と提唱しています。なるべく人と交流し、張り合いをもって暮らすことが、認知症や歩行困難などの予防になると思うからです。社会に高齢者が生きる姿を可視化することが大切です。それが結果的に高齢者たちの医療費を減らし、高齢社会のために使われる財源を守ることにもなります。
でも外に出るには、安心・安全なトイレがあちこちにあることが不可欠。車椅子が入れるバリアフリーのトイレを完備している場所もありますが、それだけでは足りません。まずは公衆トイレの洋式化を進めていただき、せめてとりあえずの措置として、「すべての公共の場のトイレに手すりを」を合言葉にしていただきたいのです。
国連が2015年のサミットで採択した「持続可能な開発アジェンダ」。合言葉は「誰も置き去りにしない社会を」で、持続可能な開発目標SDGsエスディージーズ)として、17の目標をあげています。
ジェンダー平等」はもちろん入っていますし、そして6番目の目標は「水と衛生へのアクセス」。世界には、トイレや公衆便所など基本的な衛生サービスを利用できない人が約42億人いるとか。
その問題が先決には違いありませんが、私たち先進国においても、体力の衰えた高齢者が立ち上がれなくてトイレの個室に「置き去り」にされないよう配慮していただきたいと思います。「ヨタヨタヘロヘロ」を自認する虚弱期に入りました
私は、同志たちとともに1983年に、「高齢社会をよくする女性の会」を結成。当時50代だった私は高齢者や介護の現場の方の声に耳を傾け、介護保険を実現するなど活動してきました。そうこうしているうちに私自身、前期高齢者を経て、正真正銘の後期高齢者に。「老い」の当事者になってみれば新たな発見もあり、「これは困った!」「これはありがたい!」「こういうことだったのか!」と、日々驚いています。
誰もが別に好き好んで老いてきたのではありませんし、毎日のように初めての経験が待っているので不安だらけ。だからこそ、「老いという未知の世界」へ冒険に乗り出すのだと考えて前向きに取り組みたい。私も少しずつ体力がなくなってきて、「ヨタヨタヘロヘロ」を自認する虚弱期に入りましたが、この先も好奇心と勇気とユーモアをもって楽しく歩んでいきたいと思っています。
そして初代だからこそ経験する怖れ、寂しさ、孤独に対してもしっかり向き合い、ときには逃げるばかりではなく涙を流したっていいではないか――。ただ、初の経験者として一定の申し送りをすることは、後の世代が老いに崩されないための一種のワクチンになるのではないか――。ファーストペンギンとして、いまこそ伝えておくべきことがあると思うのです。
若い方のなかには「日本の制度は高齢者に厚く、若者にやさしくない」と考える人もいるようです。でも、人は必ず老います。老いも若きも知恵を出し合って、この冒険を成功させるしかないのです。
私の本『老いの福袋』には、老いの時期を楽しく快適にするアイデアもあれば、ちょっぴり怖い現実も出てきます。超高齢社会の課題を乗り越える知恵も紹介しています。
高齢者だけではなく、老いた親を持つ子ども世代にとって役に立つ話題も取り上げています。いわば「老い」に対する免疫をつけるサプリメントのような本ですから、ここで「老いの不安」をちょっと先取りしておけば、「ころばぬ先の杖(知恵)」となり、不安解消の一助になるでしょう。
天寿をまっとうするまでの時間が2倍になったからには、そのぶん、幸福な時間も2倍に増えてほしいものです。私の見聞きしてきたこと、そして老いの日々の体験が、多少なりともそのお役に立てたら、これほどうれしいことはありません。
※本稿は樋口恵子『老いの福袋-あっぱれ!ころばぬ先の知恵88』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
老いの福袋
作者:樋口恵子
出版社:中央公論新社
発売日:2021/4/20
出典=『老いの福袋―あっぱれ!ころばぬ先の知恵88』(樋口恵子:著)
樋口恵子
評論家・東京家政大学名誉教授

庶民でも「相続」の知識を身に付け、遺言書を書いておくべき理由

下記はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

庶民でも「相続」の知識を身に付け、遺言書を書いておくべき理由
塚崎公義:経済評論家
相続が「争族」になるのは、金持ちとは限らない。庶民も相続について学び、遺言をしっかり残すことが重要である。(経済評論家 塚崎公義)
数百万円の遺産でも「争続」は起きる
「相続争い」というと、何億円もの遺産を巡って血で血を洗うような争いが家族や親族間で繰り広げられる、といったドラマチックなことを想像する人が多いようだが、実は庶民の間でも相続争いが泥沼化することが多いようだ。
 弟は大学を出してもらったのに兄は高卒だから兄が多く相続すべきだとか、兄嫁が親の介護をしたのだから兄が多く相続すべきだとか、数百万円の争いでも泥沼化する例が多いようである。
 したがって、読者が富裕層ではないとしても、自分の遺産が争族の種にならないように、しっかり遺言をしておくことが重要だ。遺言があれば、さすがに遺族も故人の意思は尊重するだろうから。
遺産は法定相続分通りに分割されるのが原則
 遺産は、法定相続分通りに分割されるのが原則なので、それをしっかり認識しておくことが重要だ。遺言がない場合には、遺産分割協議が成立しない限り、法定相続分通りに相続されることになるし、遺産分割の協議も出発点は法定相続分となるのが普通だからである。
 配偶者がいれば、配偶者は必ず法定相続人となる。被相続人(遺産を残した人)に配偶者と子がいれば、配偶者が半分、子がもう半分を相続する。子が複数いれば、その半分を、子どもの数に応じて分け合うことになる。
 被相続人に子がいなくて親がいる場合には、配偶者が3分の2を相続し、残りを親が相続する。ここで言う親とは被相続人の親のことで、義理の親は含まない。被相続人に子も親もいなければ配偶者が4分の3を相続し、残りを兄弟(姉妹を含む、以下同様)が相続する。
 被相続人に子と親と兄弟がいなければ、配偶者が全額相続する。被相続人に配偶者がいなければ子が、配偶者も子もいなければ親が、配偶者も子も親もいなければ兄弟が、全額を相続する。
遺言書は簡単なので、ぜひ書いてみよう
 遺言書を書くのは決して難しい作業ではない。自筆で「遺言」と書き、誰にどれだけ相続させるのかを記した上で、日付と住所と名前を書いて押印するだけだ。しかも、気が変わったら何度でも書き直すことができる。難しく考えずに、とにかく遺言書を書いてみよう。
 公正証書遺言という制度もあるし、自筆証書遺言を法務局に保管してもらうという制度もあるので、紛失などが心配なら、そうした制度を利用すればよい。
 なお、これまで書いてきた「配偶者」とはあくまで、法律上の配偶者のことである。婚姻関係が事実上破綻していても、遺産相続に際しては法律上の配偶者が相続の権利を有する。
 一方、事実上の配偶者(つまり内縁関係)でも婚姻届が出ていなければ、遺産は1円も受け取れない。したがって、事実上の配偶者がいる場合には、必ず遺言を書こう。
極端な遺言には「遺留分」が適用される
 遺言書を書く場合には「妻には一切相続させず、子どもたちだけに相続させる」「遺産の全額を内縁の妻(または夫)に遺贈する」といった極端な内容は避けたい。ちなみに遺贈とは法定相続人以外に遺産を渡すことだ。
 配偶者や子や親には「遺留分」という権利がある。これは「自分にも少しは遺産を受け取る権利があるはずだ」という主張が認められるということであり、遺言書に書いた通りには必ずしも相続されず、一定の遺産が法定相続人(法室上の配偶者や子ら)にも相続されるということだ。内容は詳述しないが、極端な遺言をしようと考えている人は、遺留分について調べておく必要があろう。
 資産だけでなく、借金も相続される。借金が資産よりはるかに多い場合には、相続によって巨額の借金を背負わされる可能性も否定できない。
借金も相続される
 それを避けるためには、「相続を放棄する」という制度を活用しよう。放棄すれば、被相続人の借金を肩代わりする必要はなくなる。
 注意点としては、放棄できるのは相続開始を知ってから3カ月以内であることと、自分が放棄すると他の法定相続人にその分の借金が回ってしまうことである。
 子が放棄したら親が、親が放棄したら兄弟が借金を相続するといったことになりかねないので、他の法定相続人に迷惑をかけないように情報の提供をしっかり行いたい。
 ちなみに、読者が家族に内緒で借金を抱えている場合、あるいは他人の借金の保証人になっている場合には、死後3カ月以内に法定相続人に借金の存在がわかるように手配しておく必要がある。遺言書に書いておくのがいいかもしれない。そうしないと、遺族に恨まれかねないので要注意だ。
 本稿は、以上である。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織等々とは関係がない。また、相続の制度は複雑なので、細部の厳密さを欠いている部分があることを御了承いただきたい。
塚崎公義:経済評論家

小室圭さん「帰国せず」の理由は“日本国民への不信感”

下記は女性自身オンラインからの借用(コピー)です


ノーマスクで晴れやかな笑顔を見せ合う、ガウン姿の学生たち。卒業生全員の名前が読み上げられると、歓声とともに帽子が宙を舞う――。

しかし、この祝福の輪の中に小室圭さんの姿はなかった。

5月24日、小室さんの留学先であるニューヨークのフォーダム大学ロースクールで、対面での卒業式が開催された。キャンパスの前には日本のメディア関係者が集まったが、小室さんは卒業式を欠席した。

’18年8月、眞子さまを日本に残して渡米した小室さんには、成田空港からカメラが密着。新入生オリエンテーションの日には大学関係者に付き添われながら堂々と現れ、報道陣に一礼した。しかし、そんな派手な渡米劇から3年、小室さんはマスコミの前に一度も姿を現していない。

小室さんの代理人・上芝直史弁護士は5月中旬、本誌に「現時点で圭さんが帰国する予定はありません。記者会見の予定もありません」と語っている。

元婚約者は解決金の交渉に応じる姿勢を示している。誠意を見せるためにも、帰国して元婚約者と直接話し合ったほうが金銭トラブル解決に近づくはずだが……。

また、米ミシガン州弁護士の資格を持つ牧野和夫さんは「今年のニューヨーク州の司法試験はリモートで行われることが決まっています。日本に帰国して受験することも可能です」と語る。7月の司法試験を目指しているという小室さんだが、実は受験のためにニューヨークにとどまる必要はないのだ。

留学が終わっても帰国せず、マスコミを避け続ける小室さんの真意とは、いったい――。
■日本に小室さんの「理解者」は現れず…

「小室さんは、渾身の説明文書が“総スカン”だったことに、衝撃を受けたのではないでしょうか」

そう語るのは皇室担当記者。小室さんは4月、約4万字に及ぶ説明文書を公表。その目的は《これまで出回ってきた誤った情報の訂正》だと書かれていた。

「小室さんはマスコミの報道のせいで、自身の評価が歪められていると思い込んでいたのでしょう。自分の言葉で真実を説明すれば“誤解”が解け、評価は好転するはず……。そう考えて、あれほど長い文書を綴ったのだと思います。しかし実際には、文書発表後にも小室さんを支持する声が増えたとは言いがたい状況です。小室さんが抱いていたマスコミへの不信感は、いまや日本国民全体への不信感に変わりつつあるのかもしれません」(前出・皇室担当記者)

《この文書をお読みいただくことによって、これまでの事情を理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです》と、切なる願いを文書にこめていた小室さん。だが日本では、小室さんの「理解者」はほとんど現れなかったのだ。

一方で、小室さんは在学中、論文2本がニューヨーク州弁護士会の発行する専門誌に掲載された。そのうち1本はコンペで年間2位に選ばれるという快挙も達成した。前出の牧野弁護士によれば、

「小室さんはフォーダム大学でJD(法務博士)の学位を取得しましたが、JDを取得する日本人留学生は、多い年でも全米で数人しかいません。3年もの間、ネーティブと競いながら学んだ実績は就職時に非常に高く評価されます。在学中に論文を書いて表彰されたことも評価されます。日系企業向けの仕事を取り扱うニューヨークの法律事務所などからオファーがあるのではないでしょうか」
■もはや“日本国民の理解”を得ることを放棄か

3年間の留学で築き上げた実績は、小室さんにとって大きな自信となったことだろう。だが、秋篠宮家の知人は、そうした学業面の成果は結婚にまったく関係ないと語る。

「そもそも、秋篠宮さまは高収入や高学歴を求めておらず、安定した生活が送れる程度の収入があれば十分とのお考えだったのです。もし小室さんが帰国しても、秋篠宮さまが面会に応じることはないでしょう。金銭トラブルが解決できていないのですし、会って話す意味もありませんから」

秋篠宮さまは「多くの人が納得し喜んでくれる状況」を求めていたが、仮に記者会見を開いたとしても、納得してくれる人はどれだけ増えるだろうか。

「小室さんは、もはや“日本国民の理解”を得ることを放棄してしまっているとしか思えません。日本では自分の価値は理解されない、それよりも自分の実績を評価してくれるアメリカにい続けたい――。小室さんはすでに、そういった思いを眞子さまに伝えているようです。このまま一度も日本に帰国しないまま眞子さまと結婚する可能性が高いと思われます」(前出・皇室担当記者)

もはや“逆ギレ”に近い帰国拒否だが、小室さんが眞子さまとの結婚を強行することはできるのか。宮内庁関係者は次のように語る。

宮内庁秋篠宮さまも、眞子さまには早く皇室から離れてもらいたいと考えているのです。政府は現在、女性皇族が結婚後も皇室にとどまれるようにする女性宮家制度を検討中です。この制度の創設後に2人が結婚すれば、小室さんが皇族になる可能性もあります。そうなるくらいなら、眞子さまには早く結婚してもらったほうがいいというわけです。また、眞子さまは独身のまま皇籍離脱されるという手段もあります。いったん皇族でなくなってしまえば、ニューヨーク行きも、婚姻届の提出も自由です」

秋篠宮さまが設定したハードルは無視して“駆け落ち婚”を――。

記者会見を開かないばかりか姿すら見せない小室さんの戦略のウラには、そんな大胆な計画があるのだろうか。 

覚えておきたい、意外な発がん性食品22種・リスク低減の食品7種

下記はhttps://newsphere.jp/(日刊ゲンダイヘルスにリンクされている)からの借用(コピー)です

 がんは人類にとって身近な存在だ。アメリカでは心疾患に次いで、死因全体の第2位を占める。日本でも1歳以上94歳以下のすべての年齢層において、死亡原因のトップ3に入っている。日頃の食生活の改善で、そのリスクを抑えることはできるだろうか? 発がん性について指摘されている食品22種と、効果的にリスクを抑えると言われる食品7種を見てみよう。
1. ソーセージ、ベーコン、サラミなどの加工肉
 忙しい朝の食卓を賑わせてくれるソーセージとベーコンだが、毎日食べるのは考えものかもしれない。世界保健機構(WHO)ではソーセージなど加工肉を「グループ1」の発がん性に分類している。これは発がん性の確度において、タバコや紫外線へのばく露などと同程度に疑いが高いことを意味する。加工肉だけに頼らないバランスの良い食事を心がけたい。

2. 牛肉など赤身の肉
 もちろん、未加工の肉ならば大丈夫というわけではない。牛肉や豚肉などに代表される赤身の肉もがんを引き起こす原因になりやすいようだ。WHOの調査によると、毎日100グラムの赤身の肉を摂取する人はそうでない人と比較して、数年以内にがんと診断される確率が17%増加する。最近では低糖質ダイエットの強い味方としてステーキが脚光を浴びているが、過度な摂取は控えたほうが良さそうだ。
3. BBQ
 バーベキューといえば、グリルの上でほどよく焦げ目のついた肉と野菜が食欲をそそる。しかしその焦げ目には問題が潜む。多環芳香族炭化水素と呼ばれる、強い発がん物質が生成されているためだ。焼くよりも蒸したりゆでたりする方が、一般的にこのような物質の生成を避けることができる。

4. コーヒーと紅茶
 食材を高温処理するという意味では、コーヒーと紅茶もがんとの関連が疑われている。豆や茶葉の処理の過程でメイラード反応が起こり、それによりアクリルアミドという劇物が生成される。アクリルアミドの人間に対する発がん性は完全に立証されているわけではないものの、少なくとも実験用のラットで確認されている。リラックスに欠かせないコーヒーと紅茶だが、ほどほどの量に抑えたい。
5. 砂糖
 日常的に使う調味料もがんとの関連が指摘されているものがあり、砂糖はその一つだ。砂糖は血糖値の上昇度を示す「グリセミック指数」が高い食品だ。このような食品を多量に摂取すると、がんのリスクが増大することがわかっている。ちなみに実証はされていないものの、逆に糖分を抑制すればがんの進行を抑制できるという理論も提唱されている。がん細胞は細胞分裂に糖を必要とするため、炭水化物の摂取を極端に抑えるケトジェニック・ダイエットは、理論上はがんに対して有効となり得るとも言われている。

6. 塩漬けの肉と魚
 砂糖だけではなく、塩にも注意が必要だ。塩漬けの肉と魚は硝酸塩と亜硝酸塩を多量に含んでおり、DNAにダメージを与え細胞の異変を招くとされている。こうした食品を多く消費する中国人と中華系移民の人々は、鼻と喉にがんを患う可能性が有意に高いとする研究がある。また、一般に塩漬けの食品は胃がんの原因になると言われている。
7. 植物油
 植物油は大量に摂取すると健康に害を及ぼす。心血管系に関する合併症の原因になるほか、乳がんのリスクを高めるためだ。自分では使っているつもりがなくても、スーパーでよく売られているような調理済みの食品にも多く含まれている。自分で料理する場合は、オリーブオイルなどに置き換えることで対策が可能だ。

8. 牛乳
 植物由来のものに加えて、動物性油脂も問題となる。この成分を多く含む牛乳を多く飲み続けた場合、そうでない人々よりも前立腺がんのリスクが7割近くも増大する。ただし牛乳はカルシウムなど栄養素に富んでおり、過度に避ける必要はない。カナダのモントリオール大学栄養学科は、1日の量をコップ2杯までに抑えるようアドバイスしている。
9. 炭水化物
 なにかと健康に良くないイメージがある炭水化物だが、がんとの関連も知られるようになった。たとえば一般的なパン(全粒粉を使わない精白パン)はグリセミック指数を高め、肺がんの可能性を49%も上昇させてしまう。パスタなども炭水化物の宝庫であり、手軽さのあまり多用しないよう要注意だ。

10. アルコール類
 嗜好品は豊かな時間を与えてくれる一方で、副作用をもたらす場合がある。酒は百薬の長ともいわれる反面、がんの可能性を引き上げるようだ。そのメカニズムは特定されていないものの、DNAを損傷させるという説や、単純にカロリーが高い割に栄養に乏しいため健康を悪化させやすいという説などが唱えられている。
11. 喫煙
 喫煙とがんとの関連は一般によく知られるところだ。その煙には70種類以上もの発がん性物質が含まれている。副流煙による被害も深刻だ。職場または家庭で受動喫煙をする人々は、そうでない人に比べて肺がんのリスクが2割から3割ほど高まるという。

12. 炭酸ジュース
 超加工食品という言葉を聞いたことがあるだろうか。過剰な塩分と油分、あるいは添加物などにより、食品本来の状態から大きくかい離した食品のことだ。つい手が伸びがちな炭酸飲料などもこれに含まれる。毎日の食事に占める超加工食品の割合が10%増加すると、がんを患う可能性が12%増加することがわかっている。
13. フライドポテト
 ファストフードには欠かせないフライドポテトも、代表的な超加工食品だ。タバコの煙に含まれる有害なアクリルアミドが含まれる。スペインのハンバーガーチェーンで提供されているフライドポテトを調査したところ、WHOが飲料水の基準として定める上限値の100倍のアクリルアミドが検出された。スペインのナバーラ大学によると、超加工食品を日に4回以上摂取すると、日に2回以下の人々と比べ、15年間の死亡率が62%も高くなるという。ちなみに、ジャガイモの芽や緑色になった部分には天然毒素が多く含まれ、とりすぎると食中毒を起こす可能性がある。

14. ポテトチップス
 高温調理によって発生するアクリルアミドは、フライドポテトと製法が近いポテトチップスにも含まれている。WHOの水質基準値と比較すると、最大で500倍の量がポテトチップス1袋に含有されているといい、フライドポテトよりも危険度が高い計算となる。
15. レンジで作るポップコーン
 レンジで作るポップコーンは手軽に楽しめるスナックだが、これも超加工食品のひとつだ。麻酔薬にも使われるフェンサイクリジンという化学物質を含んでおり、発がん性が指摘されている。さらに、油が染み出さないよう袋内にコーティングが施されているが、こちらにも発がん性が疑われる物質が使われている。

16. 遺伝子組み換え食品
 はっきりと結論が出ているわけではないものの、遺伝子組み替えが施された動植物を摂取するとがんのリスクが上昇するとする研究結果が複数出ている。とくに胃の腫瘍ないし胃がんとの関連が多く指摘されている。因果関係が立証されたわけではないが、現時点では避けておくのが無難だ。
17. ペットボトル飲料
 がんはDNAの損傷によって発生するため、DNAに影響を及ぼす化学物質はその原因となり得る。見落としがちなのはペットボトル飲料だ。1960年代から広く使われているビスフェノールABPA)が用いられており、飲料中に微量が溶出する恐れがある。近年では代替物質を使ったペットボトルもあるが、その代替物質も乳がんおよび前立腺がんとの関連が指摘されている。

18. 缶詰のトマトソース
 同じ理由で、缶詰のトマトソースにも注意が必要だ。缶の腐食を防ぐため、内側のコーティングにBPAが使われている。米ミズーリ大学の研究チームは、実際にトマトソース中に微量が溶け出ていることを確認している。BPAはがんだけでなく、多動性障害や注意欠落、肥満やホルモンバランスの崩壊などを招くことがある。
19. 養殖のサケ
 ヘルシーなイメージがある魚介類も、いつも安全だとは限らない。2004年の調査では、養殖されたサケに関して、天然ものよりも遥かに多くの残留性有機汚染物質が確認された。残留性有機汚染物質とは、ダイオキシンポリ塩化ビフェニルなどに代表される有害物質だ。月に1回以上養殖のサケを食べ続けると、長期的にはがんを発症するリスクが上昇することになる。
20. ピーナッツ
 ナッツ類も健康的なイメージが強いが、ことピーナッツについては質の良いものを選びたい。製法や保管方法に問題がある製品には、カビやその他の菌類が付着していることがあり、アフラトキシンという強力な毒素を放出しているケースがある。アフラトキシンには発がん性があり、とくに肺がんの危険性を高めることになる。
21. 添加物入りの小麦粉
 日常的な食材に潜むワナとして、小麦粉にも気をつけたい。海外製の小麦粉のなかには塩素などを用いて漂白されているものがある。海外に旅行した際は、無漂白の表記があるものを選ぶと安心だ。

22. 肥満
 ここまでは個々の食品の発がんリスクを取り上げてきたが、何よりも大切なのは適量を食べることだ。食べ過ぎで肥満の状態になると、胸部、食道、腸、腎臓など、多くの箇所でがんの発現リスクが増大してしまう。健康的な食事を摂り、適度な運動を行うよう心がけたい。

 さて、超加工食品や一部の化学物質などががんの危険性を高めてしまう一方で、リスクを低減してくれる嬉しい食品があることがわかってきている。意識して摂りたい食品7点は次のとおりだ。
1. ぶどう
 身近なフルーツであるぶどうは、抗酸化作用に優れるレスベラトロールの宝庫だ。乳がんや肺がん、胃がんなど、特定のタイプのがんの発生を抑える効果が見込まれている。皮つきのまま15粒ほど食べると効果的だ。

2. ベリー
 ビタミンC豊富なベリー類も見逃せない。多くのベリーが抗酸化物質を含んでおり、細胞をダメージから守ってくれる。そのため、皮膚や肺、ぼうこうなどのがんの抑制が期待される。生のままや冷凍、あるいは乾燥の状態で楽しめるベリーは、熱で壊れやすいビタミンCの摂取に向いている。コップ半分ほどが適量だ。
3. 彩り豊かなフルーツ
 そのほか、彩り豊かなフルーツ類も一般的に抗酸化物質を多く含んでいる。がんの防止だけでなく、老化の抑制につながるほか、健康を増進するさまざまな栄養素が含まれている。ビタミン、ミネラル、食物繊維の栄養源として適度に摂取したい。

4. トマト
 フルーツと並んで、野菜も豊かな栄養を誇る食品となっている。なかでもトマトは周知のとおりリコピンを大量に含有しており、これも抗酸化の働きを持っている。前立腺がんの予防にとくに効果があるとされる。生よりもケチャップやトマトソース(缶以外のもの)など加工された状態のほうが、リコピンが体内に吸収されやすくいっそう効果的だ。
5. ブロッコリーやキャベツなど
 ブロッコリーやキャベツなど、アブラナ科の野菜も有益だ。研究によると、胃がんや口腔がんの発生を抑える力を秘めている。カリフラワー、チンゲンサイ、メキャベツ、そしてケールなども同じ仲間だ。日本では野菜を生でかじる習慣はあまりないが、欧米では生のブロッコリーにドレッシングをかけておやつにするやり方がある。スナック類の間食も避けられるため、一石二鳥の方法だ。

6. ターメリック
 幾度となくブームになっているターメリックには、それにふさわしい理由があるようだ。カレーなどインド料理に多く用いられるこのスパイスには、体内の炎症を防止する効果があるとされている。炎症はがんだけでなくアルツハイマー病などにつながるとされており、これらのリスクを長期的に抑えるうえで効果が期待できる。
7. 全粒粉
 通常の小麦粉の代わりに、小麦をまるごと挽いた全粒粉を選ぶのもスマートだ。ビタミンとミネラルが豊富なため、健康増進に役立ちがんのリスクを押し下げると言われている。さらには食物繊維が豊富なことから、満腹感が長続きする。食べ過ぎを防いで血糖値を良好な状態にキープしやすいことも隠れたメリットだ。

線虫がん検査<上下>検体解析装置の完全自動化で実用化が可能に一般発売、10月末に開始

下記は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

病気を見つける検査にはさまざまな人工機器が用いられているが、一方で、生物の持つ驚異的な能力を生かして病気を見つける「生物診断」という検査法の実用化が始まっている。

 生物診断の研究開発、製造販売を行うバイオベンチャー「HIROTSUバイオサイエンス」(東京都千代田区)は、開発した「線虫がん検査(N―NOSE)」の検体解析装置を完全自動化させたことで、2カ所の検査センターで月間約3万件の検査の処理ができる体制となっている。

「線虫」とは、線形動物門に属する動物の総称で、回虫、ぎょう虫、アニサキスなど1億種以上いるとされる。線虫のどのような能力によって、がんを発見するのか。同社・事業本部長の久保田陽一取締役が言う。

「N―NOSEでは体長約1ミリ、色は透明な『シー・エレガンス』という種類の線虫を用いています。目や耳はなく、においを頼りに生きている線虫は、機械では検知できないほどかすかなにおいを嗅ぎ分けることができます。そしてがん患者の尿に含まれるがん特有のにおいを高い確率で検知することが研究によって明らかになりました」

 においをキャッチする嗅覚受容体様遺伝子(センサー)は、人間では約400種類、嗅覚に優れていることで知られる犬が約800種類、シー・エレガンスは、さらに多い約1200種類を持っているという。

 このようにN―NOSEは、受検者の尿でがんのリスクを調べる「がんの1次スクリーニング検査」になる。具体的には、シャーレ(容器)の中央に50~100匹の線虫を配置し、シャーレの片側に希釈した尿を置く。30分間静置させ、線虫の行動を解析する。これを同一の尿で複数回繰り返し検査する。

 これまで手作業で行っていた工程の完全自動化に成功したことで、線虫がん検査の実用化が可能になったわけだ。

「線虫が反応することが分かっているがん種は、胃、大腸、肺、乳、膵臓(すいぞう)、肝臓、前立腺など15種類の固形がんで、1度の検査で全身のがんリスクを調べることが可能です。検査の精度は臨床研究において、感度86.3%という結果を得ています。ステージ0や1の早期がんでも高い感度で反応します」


線虫がん検査<下>見分けられる感度は85%以上 自宅で完結

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、昨年がん検診を受けた人が前年に比べて約3割減少したことが「日本対がん協会」の調査で分かっている。感染を心配した「受診控え」が減少の要因で、本来であれば発見されるべきがんが見過ごされ、今後進行がんとなって見つかる割合が増加することが懸念されている。

 そんな状況において、医療機関に行かなくても自宅で簡単にがんリスクが調べられる新しい検査が登場している。「線虫がん検査(N―NOSE・アット・ホーム)」と呼ばれるがんの1次スクリーニング検査で、今年2月から東京都と福岡県で先行開始され、5月からは対象エリアを全国に拡大、7月には全47都道府県で受けられる予定という。

 線虫がん検査とはどんな検査なのか。サービスを提供するバイオベンチャー「HIROTSUバイオサイエンス」(東京都千代田区)事業本部長の久保田陽一取締役が言う。

「検査では、体長約1ミリの『シー・エレガンス』という種類の線虫(糸状の細い生物)を用います。線虫は機械では検知できない微量なにおい物質を嗅ぎ分けることができ、がん患者の尿に含まれるがん特有のにおいを検知します。ですから尿を検体として提出してもらい、がんのリスクを調べる『生物診断』という検査法になります」

 検査の手順はこうだ。専用Webサイトで検査を申し込むと、1週間程度で指定の住所に検査キットが届く。専用の容器に尿を採取したら、同梱されているIDとパスワードをWebサイトに入力し、検体(尿)の提出日を予約する。すると、その日程に合わせて専用スタッフが集荷に来るので、それまで検体は冷凍庫に保管しておく。検体の集荷から約6週間後に、検査結果が郵送で届くという流れだ。

「検査は、シャーレ(容器)に50~100匹の線虫と尿を配置し、30分ほど置いてから線虫の分布を解析します。精度を高めるため、1検体につき二十数回の解析を経て最終的な総合評価とリスクの度合いを導き出しています。線虫ががんを見分ける感度は85%以上であることが、臨床試験で確認されています」

在宅で完結できる「N―NOSE・アット・ホーム」の費用は、検査料、キット代、集荷料を含め税込みで1万3750円(北海道と沖縄は1万4300円)。一部の都市部では、検体を指定場所に提出できる「N―NOSEステーション(またはサテライト)」があり、そこに提出した場合は、集荷料2200円分がかからないという。


いよいよ「線虫がん検査」一般発売、10月末に開始


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 HIROTSUバイオサイエンスは、線虫がん検査「N-NOSE」の一般発売を2020年10月末に開始する。同年9月27日に福岡県で開催された講演会で、同社 代表取締役の広津崇亮氏が明らかにした。
(株式会社HIROTSUバイオサイエンス〒102-0094東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート22階)

2020年9月27日に「福岡市保健環境学習室 まもるーむ福岡」で開催された講演会後、記者の質問に応じる広津氏(写真:Beyond Healthが撮影)
 N-NOSEは既に同年1月に実用化しているが、これまでは法人や健康保険組合などを通した検査、あるいは特定の医療機関での一般検査のみの対応となっていた(関連記事:線虫がん検査、一般に受けられる施設が明らかに)。
 新たに開始する一般発売では、検査希望者がインターネットで予約すると、自宅に検査キットが届く。自宅で採尿した検体は、東京もしくは福岡の同社拠点に直接持参する。その後、結果が自宅に郵送されるという流れである。検査料金は9800円(税抜)。
 一般発売に踏み切った背景には、検査体制の拡充がある。同社は2020年7月、全ての検査解析プロセスの完全自動化に成功したことを発表(関連記事:線虫がん検査、全ての検査解析プロセスを完全自動化)。これにより、当初は年間25万検体としていた検査規模が、直近では「年間換算で約50万検体の規模」(広津氏)まで増強できているという。
開発した全自動解析装置(出所:HIROTSUバイオサイエンス)
 新型コロナウイルス感染症の拡大で、受診や検診控えが進んでいることも一般発売を急いだ理由だ。自宅で簡単に検査できる方法を導入することで、がんの早期発見を後押しする狙いである。
いずれは郵送で返送してもらう方式も
 今回の一般発売のスキームでは、前述の通り、自宅で採尿した検体を東京もしくは福岡の同社拠点に直接持参する形態を採る。これについて広津氏は、「尿検体を特に冷凍などせず郵送で送った場合でも、尿の鮮度面などで検査結果に影響が出ないことが検証できれば、いずれは郵送で返送してもらう方式も考えたい」とした。
 N-NOSEは現在、15種類のがんの「どれかがある」というリスクを判定できる。これに対して、がん種を特定できる“特殊線虫”の開発を進めていることは既に明らかにしている(関連記事:「線虫がん検査」実用化は予定通りに、次はすい臓がん向け“特殊線虫”も)。第1弾として、すい臓がんをターゲットにした特殊線虫を「2022年に実用化したい」(広津氏)との見通しを今回あらためて示した。

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がん患者が年々増えつつある我が国において、少しでも早期かつ正確にがんを発見できるようになることは至上命題とも言えます。正しい診断が出ないと正確な治療へ移れないことを考えると、まずは診断をきちんと確定させることが重要です。検査機器などの進歩によって診断精度は格段に増してきている中で、これまでの発想とは違うまったく新しい手法による検査方法の研究も盛んに行われています。新しい手法の検査法の中で、最近話題になっている「線虫を使ったがん検査」について、今後の薬剤師との関わりの可能性を考えてみましょう。

そもそも線虫とは?
線虫とは正式には線形動物と呼ばれ、非常に多くの種類が存在します。地球上の様々な場所に生息していて、大半は土壌や海洋中で生きています。人などに寄生する回虫も線虫に分類されます。線虫の一種であるC. elegansは、体長が1mmほどととても小さく大量培養が可能という取り扱いやすさから、ラットやショウジョバエなどと並んで生物学の研究分野において、人などの多細胞生物のモデル生物としてよく使われています。
今回紹介するがん検査の研究にもこのC. elegansが使われました。あまり知られてないことですが、線虫は嗅覚が非常に優れていて、人間の約3倍、麻薬探知に使われるなど犬の約1.5倍といわれています。こういった特徴に目を付けたのが廣津博士です。以前より、がん細胞に特有の匂いがあることは知られてきていた中で、がん探知犬の話題を聞いた廣津博士は、犬よりも嗅覚がさらに優れている線虫にも探知可能なのではと考えて、研究をスタートしました。
カニズムと利点
まず、片端に健康な方の尿を置いたシャーレと、がん患者さんの尿を置いたシャーレを用意します。続いて、各々のシャーレの真ん中に50~100匹ほどの線虫を配置して、その動きを観察します。健康な方の尿の入ったシャーレでは、線虫は健康な方の尿を置いた方とは別の端に逃げるように泳ぐのに対して、がん患者さんの尿の入ったシャーレでは逆に尿を置いた方へと泳いでいくという結果になりました。がん患者さんの尿の中には線虫が好む何かがあるものと推測されます。
少し話がそれますが、これまでの研究で、匂いは濃度によって感じ方が変化するということがわかっていて、好きな匂いも濃くすると不快に感じるようになると言われています。好きな香水でも、付け過ぎると逆に嫌な香りと感じる方が少なくないでしょう。実は線虫でもその現象が見られます。尿の原液では線虫の動きに違いは見えず、適切な濃度に薄めた時に前述したような顕著な動きの違いが見られるようです。この特徴が後述する応用の際に問題になってきます。
線虫での検査はこれまでの大がかりな装置を使うわけではないので、とても安価で数百円で済みます。さらに驚くのはその精度で、約9割にも上り、しかも早期のステージ0や1なども発見できるという結果もでています。がんの部位までは特定できないものの、がんがあるとわかった人だけに詳細な検査をすればいいので、無駄な検査を減らせるというメリットがあり、臨床応用の促進が期待されています。

「義両親の無言の圧力、面倒な親戚付き合い」が急にラクになる、"損得"発想法

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義両親は悪い人じゃないけど気をつかう、親族の集まりに付き合わされるのがつらい……。精神科医井上智介先生は「親戚付き合いがしんどい人は、同調圧力で関係を築いていて主体性がないから。自分の価値観で考えて、その付き合いにメリットがないのであれば無理しなくていい」と話す――。
親戚付き合いのもつれで仕事に影響
僕のところに相談に来られる方の悩みの大半が人間関係です。人間関係の悩みは尽きることがないですね。その中には職場の人間関係だけでなく、家族や親戚といった身近な人間関係が含まれていることも少なくありません。身近な人間関係に振り回されることで、夜眠れない、だるい、といった体の不調が出て、頭がまわらなくてミスが増えるなど仕事で影響が出ることがあります。
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特に30~40代の女性に多い悩みが、義理の両親との関係。中でもいっしょに住んでいる場合に、精神的なストレスを抱える人が多いですね。
義両親がプレッシャー
たとえば食事も、夫婦二人なら残りものや出来合いでいいと思えても、義両親がいると手作りしないといけない、部屋はいつもきちんと整理整頓しておかなきゃいけない、という考えになってしまう。義両親に何かを言われているわけではないけれど、自分がダメな人と思われるんじゃないかという恐怖心に勝てず、精神的にプレッシャーを感じ続けているわけです。
また、こまごまとした事例で言うと、旦那さんが親戚と仲がよくて、自分も集まりに行かないと変な空気になるから仕方なく行くとか、実家や親戚の家が遠くて日帰りできないから泊まらないといけないのがしんどいとか、いずれも相手に悪い気にさせないように、気をつかっているからリラックスできないということがありますね。
こんなふうに家族や親戚に気をつかったあげく、心が疲弊する、自分の休まる時間がない、という状態になっていきます。
主体性に欠けた人間関係になっていないか
プライベートな人間関係の悩みの根底には「いいお嫁さんでいたい」「いい奥さんと思われたい」という考えがあります。それゆえ、自分のダメなところや弱いところを見せられないわけです。
こういった気持ちは誰にでもありますが、当事者はなかなか気づきにくい。ですから、まず大切なのは、自分の価値観を自覚すること。たとえば、これまで言われるままにしてきた親戚付き合い。これは主体性に欠けていて、自分の価値観にそぐわないのではないか、他のきょうだいが参加するからと、頻繁な親戚の集まりに顔を出すというのも、ある種の同調圧力に負けているのではないか……。これまで無自覚にしてきた自分の選択を見つめなおすだけで変わるきっかけになります。
親戚付き合いに、どれほどのメリットがあるか
そのうえで、この親戚付き合いに、どれぐらいメリットがあるのか、自分の中で一度整理して、メリットがないと感じるなら、無理して親密な付き合いをつくる必要はありません。最低限の冠婚葬祭だけで十分ということになります。
たとえ家族や親戚であっても、物理的に距離をとって、ストレス源から逃げることは、決して悪いことではありません。自分を守るためには、大事な処世術であることを知ってほしいですね。
同居の義両親は苦手な上司として接する
ただし義理の両親といっしょに住んでいる場合は、物理的な距離をとることが難しいので、ちょっとした工夫が必要になります。おすすめは相手の承認欲求を満たすこと。つまり、こちらから質問したり、教えを請うたりして、相手の存在を認めていることを表しましょう。苦手な上司への対応と似ています。
こちらから聞く内容は、料理や掃除のコツ、好きな食べ物や苦手な食べ物など、本当に日常生活のささいなこと。子育てや夫婦関係など人生の核になるようなことはNGです。おそらく自分とズレが生じて、そちらに合わせなければならなくなり、かえってストレスになる可能性があります。ですから、何でもないことをふつうに聞くのがいちばんです。相手は単純に自分に興味を持ってくれているんだなと思えて、関係性がスムーズになります。
2世帯同居でも一人の自由時間を勝ち取る方法
相手に「あなたのことを大事にしている」という気持ちが伝われば、「こういうことができないんです」「一人の時間がないとダメなタイプなんです」など、自分の弱いところも見せやすくなります。
実際、今の30~40代の女性は、主婦だったり、会社員だったり、いろいろな役割がありますので、いったんリセットする時間は必要です。とはいえ、自分から壁を立てて一人でリラックスするのは難しいので、まずは相手との関係をスムーズにしてから要求を伝える。「仕事も家事もしていて、ちょっとイライラするときがあるから30分ぐらいは自分の時間がほしいんです」と伝えて、部屋に閉じこもることは何もおかしなことではないというふうにしていければいいと思います。
上司への伝え方に似ていますが、少し違うのは許可をとりやすいところ。家族なのですから、さすがに上司よりはわがままを聞いてもらいやすいでしょうね。
テレワークが増えて、家で仕事をしていることに、納得がいかない上の世代の方はいます。パソコンでパチパチやっているのが、義両親には理解できなくて「本当に仕事をしているのか」「会社は大丈夫なのか」と、あれこれ干渉されるのが煩わしいという人もいます。しかし、こちらはしっかりと仕事をしているわけですから、多くの人がこういう働き方になって、社会全体が変わってきているということを、感情的にならずにちゃんと説明する。
理解の度合いは人によりますが、相手のわからないことを無理やりわからせようとして、こちらがヒートアップするのは無駄です。どうしてもわかってもらえない場合は、自分の仕事に集中するのがいちばんでしょうね。

“ミニ皇后”と呼ばれた黒田清子さんは平成の皇室バッシングをどう切り抜けたのか

下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です


 眞子さまと小室さんの結婚問題に端を発した、秋篠宮家への批判は、やむ気配がない。批判の嵐は、平成が始動したばかりの頃の「皇后バッシング」を思い起こさせる。このとき、母のために口を開いたのは、黒田清子さん(52)だった。清子さんの文書をひもとくと、皇室バッシングの嵐をしずめる糸口が見つかりそうだ。

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 世間から批判を浴びる皇室。そして家族をかばうように言葉を紡ぐ内親王

 思い起こされるのは、平成がはじまって間もない時期に起きた皇后バッシングだ。平成が本格的に船出し、東南アジアや中国の訪問がはじまったころ、守旧派は平成の皇室に対する批判を強めた。

 明仁天皇(現上皇)と皇后(現上皇后美智子さまは傷つき、孤立感を抱いた。次第に、批判は皇后に集中するようになった。そして1993(平成5)年10月20日。誕生日の朝に、美智子さまは倒れて声を失った。

 このとき公表された、美智子さまの誕生日文書の言葉を一度は耳にしたことがあるだろう。

<どのような批判も、自分を省みるよすがとして耳を傾けねばと思います(中略)批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない批判が、繰り返し許される社会であって欲しくはありません>

1996年 上皇さまの疎開先であった栃木県の日光植物園を訪れた美智子さま紀宮時代の清子さん(c) 朝日新聞社  吹き荒れる皇后バッシングに対して、黒田清子さんは2度に渡り、思いを述べたことがある。

 最初は、美智子さまが声を失った翌年、平成6(1994)年4月18日。清子さん25歳の誕生日の回答文書だった。清子さんは、声を失った母の身を案じながらも、こうつづっている。

<お言葉がでないということは、皇后様にとってどんなにお辛く、御不安でいらっしゃるかと思います。ただ、私にとって不思議だったことは、皇后様がそのような状態でいらっしゃっても、私達の日常生活が大きく変化したとは感じられなかったことです。昨年、両陛下がヨーロッパをご訪問になった後、現地の人から届いた手紙の中に、皇后様に会われた時の印象として「quality of presenceを深く感じた」ということが書いてありました。読んだ時には、心に残っても具体的に理解することが出来なかったこの一言が、言葉を失われてからの皇后様との日々に、改めて思い出され、自分の中で実感としてわかることが出来たように感じています。皇后様の在り方やご様子はとても「言葉」に近く、「話される」ということ以上にそこにいらして下さるということが、私の安心感と喜びにつながっていたように思います>

この時期、清子さんは、美智子さまを懸命に支える役目を担っており、これ以上言及することはなかった。

 皇后バッシングについて、清子さんが再び思いを口にしたのは、10年後である。 

 2005(平成17)年4月、黒田清子さんは36歳の誕生日を迎えた。黒田慶樹さんとの結婚をひかえ、内親王として最後の誕生日であった。記者からの質問に答えた文書回答は、400字詰の原稿用紙24枚分、9000字を超えるボリュームだった。

 注目されたのは、美智子さまが声を失った悲しみに触れた箇所だ。

<両陛下のお姿から学んだことは、悲しみの折にもありました。事実に基づかない多くの批判にさらされ、平成5年ご誕辰(たんしん)の朝、皇后さまは耐え難いお疲れとお悲しみの中で倒れられ、言葉を失われました。

 当時のことは私にとり、まだ言葉でまとめられない思いがございますが、振り返ると、暗い井戸の中にいたようなあの日々のこと自体よりも、誰を責めることなくご自分の弱さを省みられながら、ひたすらに生きておられた皇后さまのご様子が浮かび、胸が痛みます。

 私が日ごろからとても強く感じているのは、皇后さまの人に対する根本的な信頼感と、他者を理解しようと思うお心です。皇后さまが経てこられた道には沢山の悲しみがあり、そうした多くは、誰に頼ることなくご自身で癒やされるしかないものもあったと思いますし、口にはされませんが、未だに癒えない傷みも持っておられるのではないかと感じられることもあります>

1995年 紀宮さま26歳 阪神淡路大震災で被害を受けた淡路島を訪問し、特別養護老人ホームで、入所者を励ます紀宮さま(c)朝日新聞社 清子さんは、深い教養と見識をもちながらも春風のような温かさを持ち合わせた内親王であった。この文章も、美智子さまを批判した相手を強く責めてはいない。それでも、バッシング報道に苦しみながらも批判する相手を理解しようと努め、平成の天皇、皇后として歩むご両親の生き方が伝わるものだった。

 紀宮時代から清子さんを知る記者や宮内庁関係者らは、「清子さんに対する批判の声を、聞いたことはなかった」と口をそろえる。

サーヤ」と呼ばれ、国民から愛された清子さん。皇室を長く取材してきたジャーナリストは、こう話す。

「これはサーヤラストメッセージだった。両陛下が孤立無援のなか、バッシングに苦しんだ時期から、『国民に寄り添う平成の皇室』といわれるまで、そのプロセスを見て支えてきたのはサーヤだった。これは、清子さんの誕生日文書だけれども、平成の両陛下が立派にやってきたことを記録に残すという意味では公的な性格を持つ資料のようなものだったと思う」


2005年 結婚披露宴で乾杯する黒田慶樹さんと清子さん (c) 朝日新聞社  元宮内庁職員の山下晋司さんは、報道室の担当として、平成の皇室を見ていた。

「平成5年のいわゆる"皇后バッシング"のときは、声を失った母・美智子さまに寄り添い、時期を見て柔らかい表現でその時のことを言葉になさっていた。こういったご対応は、さすが天皇家のお嬢様だと感じたものです。上皇后陛下のかげになって目立つことはありませんでしたが、その優れた才能から『ミニ皇后』という人もいたほどです」

 清子さんの教養の深さに感心はしたものの、これが皇族のあるべき姿なのだろうとも感じていた、と振り返る。

 平成から令和に移るなかで、皇室の立ち振る舞いや考え方も変わりつつある。そして、天皇や皇族のふるまいに対する国民の受け取り方もだいぶ、違ったものになっている。
 それでも、時を経てもなお重みと品性がにじむ平成の内親王の言葉から、学ぶものはあるにちがいない。

 秋篠宮家と国民の心が互いにつながる日が、はやく来てほしい。(AERAdot.編集部 永井貴子)